「あの…校長先生が瀬名先生のお父さんだって、他の先生は知ってるんですか？」




「あぁ…知ってるよ。まぁ世間体は同じ職場に身内がいるのは、あまりよくないらしいから広めないようにとは言ってあるがな」




だから、智希は他の先生達から喧しく言われたりしなかったのか…




ずっと不思議だったんだよね。




「あっ…でも生徒には内緒にしてくれるかな？仕事がやりにくくなるから。お前、生徒にモテモテらしいからな」




ニヤリと笑って、智希の方を見る校長先生。




「べっ…別にモテてねぇよ！」




智希ったらムキになっちゃって…かわいい！！




「早く帰れよな！！もう用は済んだだろ？」




「あら…今日はここに泊まるつもりで来たのよ」




えっ…！！！？？？




マジ…ですか？？？




「はぁ！？マジ無理！！」




「いいじゃないか。部屋はたくさんあるんだから。誰もお前と彩音さんの邪魔はしないよ。早く孫の顔が見たいしな」




まっ…まごぉ！！！！？？？？




いくらなんでも早すぎでは…？？？




「孫って…彩音はまだ高校生だぞ！？」




「あら〜私は彩音ちゃんみたいな、かわいい女の子がいいわぁ」




聞いちゃいないしね…。




「私もだ。女の子はかわいいだろうねぇ。あっ…子供が産まれたら、この部屋じゃ狭いよな？」




いや…十分ですって。