「智希が離してって言っても離してあげないから」




もう…何があっても離れない。




約束だよ…?




「望むところだ」




2人の視線が重なって、このままキスするんじゃないかっていう雰囲気だったのに…




グゥゥゥ〜〜〜〜〜〜。




2人同時にお腹が鳴っちゃって…




どんだけ仲がいいんだか…




「俺ら一心同体だな」




「だね…」




そういえば、朝ご飯食べなかったんだっけ…




あんなに早く起きたのに…胸がいっぱいで…




「どうしよっか?お昼…」




「あっ…!ケーキならあるよ」




今日、初めて食べる物がケーキって…って思いもしたんだけど…




「マジ!?食べる!!」




丁寧に紙袋から出して、箱を開ける。




「じゃぁ〜ん。手作りです」




「マジで!?これ…本当に作ったの??」




智希はかなり驚いてる。




「うん!!でも…初めて作ったから味の保証はできないけど…」




「いや…マジで感動なんだけど…。すっげぇ!!」




早速、切ってお皿に盛って…いただきます!!




「すっげぇ、うまい!!」




「本当??よかったぁ…」




頑張ったかいがあったよ。




料理って、好きな人に『おいしい』って言われる事ほど、うれしい事ってないよ。




「俺、もう…よそのケーキ食べれないかも」




だって。