昨日の出来事を梨華に話した。




「惚れちゃった!?」




正直、焦った…。でも彼女いるしね。




てかその前に担任だし!!ありえないよ!!!!!!




「でも生徒に携番とメルアド教えるなんて、普通じゃなくない?? 瀬名っちも彩音の事、好きだったりして」




「それは絶対ないって!!だって彼女いるじゃん…」




「いなかったらいいの?」




梨華のいじわる…。そんな事ない…。彼女がいなくても先生の事は好きになれないよ…。




教室のドアが開く。




それまで騒がしかった教室が一気に静まり返る。




やっぱりさすがだよね。みんなも先生の事を困らせたくないんだろうね。きっと…。




今の私にはその気持ちがよく分かる。




そんな事を考えてたら、室長だという事を忘れていた。




「室長ー。上原ー!!号令!!」




やばっ!!私、今…完璧に先生に見とれてたよね??




号令をかけながら先生と一瞬だけ目が合う。




ニコッとされたのが私じゃない気がして、なぜか後ろを振り返った。




……。私が1番後ろの席なのに、後ろに人がいるわけないじゃん!!!




梨華は不思議そうな顔してるし…。