先生、ずっと愛してる。

放課後、日誌を書いてたら、教室に智希が入って来た。




手にはお弁当箱。




「これ…ありがとな。うまかったよ」




ニッコリ笑って、私の髪をクシャクシャにする。




これ…好きだな…




「あのお弁当…誰にもらったの…?」




気にならないフリしてても…




やっぱり…すごく気になる。




聞いてどうするつもりなんだろう…私。




「あー…椎名にもらった…」




「椎名って…あの椎名ですか?」




「そう…」




私…この人に、頬っぺたひっぱたかれたんだっけ…




やっぱり…まだ諦めてなかったんだ…




そう簡単には無理だよね…




たまに、廊下ですれ違ったりするけど、何も言わないし、何もされない。




まぁ…絶対に友達にはなれないだろうね…




「ゴメンな…」




「何で謝るの?」




「いや…だって…」




きっと…ずっと気にしてくれてたんだろうね…椎名さんとの事。




もう随分前の事なのに…




「大丈夫だよ。気にしてないから」




嘘ばっかり…




気にしてたから聞いたくせに…




ただ…いろいろ言って、智希に嫌われたくないだけ…




「そっか…」



なのに…どうして気にして欲しいような顔をするの…?




私…どうしていいか分からないじゃん…