そのまま、ベットに押し倒され、智希のキスが首筋に降りてきた。




思わず、布団を握りしめる…




智希が…私の上に、跨がってる。




これって…




この状況って…




初めての私でも…




分かる…




とうとう…来る時がきたって感じ。




でも…




智希は…私の耳元で…




「今日は、ここまでな」




って…。




期待しちゃって…恥ずかしい…




「いいよ…今日でも…」




頑張って、勇気を出して言った。




でも…




「彩音が高校卒業するまで、手は出さないって決めてるから…」




…………………。




うれしいような…




寂しいような…




複雑な気持ち…




だから、今まで手を出さなかったわけだ…




Hが全てじゃないって、分かってるけど…




Hしたら、もっと愛が深まるんじゃないかって思う。




今、2人の間には、微かに冷たい風が流れてる。




中田先生にキスされた、あの日から…




ううん…もっと前からかもしれない…




何年経っても、ずっとラブラブでいたいのに…




今から、こんなんじゃあ…無理だよね?




この日も、手を繋いで眠った。




幸せだけど…どこか気持ちが冴えないのは…何故?