「彩音は、いつから俺の事、好きだった?」




「担任になってから…」




私の場合、一目惚れなのか、何なのか分からない。




でも…きっと、智希が担任になってなかったら…




好きになってなかったかもしれない。




智希が担任になった事…




運命だって思ってもいい…?




「じゃあ、俺…彩音の担任になれてよかった」




「私も…智希が担任になってくれてよかった」




出会えてよかった…




そして、海に着いた。




辺りは真っ暗。




でも、月の光りが海に反射していて、芸術的な絵になっていた。




「きれい…」




「……だな。彩音と見れてよかった」




「私も…」




キスするわけでもなく…ただ手を繋いで、海を見つめていた。




それだけで…幸せだよ。




「子供が生まれたら、また3人で来ような…ってまだ結婚もしてないのに早いか…」




言うまでもなく…私の顔は火が出そうなくらい熱かった…




ずっと…この幸せが続きますように…




月に祈った…




あの…中田先生なんて、2人の愛があれば大丈夫だよね?




それから、また3時間かけて智希の家に戻った。




往復6時間…本当に疲れた顔も見せないで運転してくれた。




お疲れ様…私の為に本当にありがとうね…




明日も朝早いから、きっとバタンキューだろうな…