「あ~やっと来た遥翔~。遅ぇよ腹減った~。」
呆れ顔で顔だけこっちに向けてそう言ったのは
中学から一緒の上川 隼人(かみかわ はやと)。
「悪ぃ」
それだけ言って片手を挙げると
「どーせまた女の子に追われてたんだろ?」
にやっとしながら聞いてくる。
「まあな、そろそろ鬱陶しい。」
顔をしかめながら言うと
「本当もったいないなお前。
お前なら学校のマドンナも狙えんのにな~」
苦笑する隼人。
女なんてみんな見た目しか見てねぇよ
そう思いながらも俺は
さっきの女をまた思い出していた。
「なあ、そいつ、どんなやつ?」
さっきの女がそうであって欲しいと期待しながら
隼人に尋ねる。
「え、何言ってんのお前?!
女に興味持つなんてらしくねぇな。」
心底驚いた様子の隼人に俺は平然を装いながら
「いや、そんな可愛いやついんなら
見てみたいもんだなーと思って。」
そう言って隼人に
校内1秀才で学校のマドンナ
片岡 紅緒(かたおか 紅緒)について説明させた。

