隣のダメ女。

鮭の切り身を素早く、冷蔵庫に移して、部屋を後にする。



「沼田さーん……今、かなり鈍いお、と、が……。」



言葉は、途切れ途切れしながら、最後には消えていった。


扉を開けるなり、目に飛びこんできた光景に唖然とする。



あれだけ積み上げられていた、彼女の友達は、今となっては雪崩となり彼女に襲いかかっていた。



「じょ、ジョディー…。」


そんなことを言いながら、彼女は沢山のビデオテープの下で必死になってもがいていた。



「ジョディー、酷いわ。こんな仕打ち……。」


「そんなこと言う暇が、あったら出てきて下さいよ。」



彼女は、長い髪を前の方へと垂らし、床を這いつくばって現れた。



一般人が、この光景を見たら怖がるんだろうか。

……いや、ビデオテープの下で這いつくばる姿には、笑えるな。



「た、助けて下さ〜い……。」


「そんな友人、捨てちまえ。」



すると、彼女は今までに見たこともないような鋭い目つきを見せた。



これは、怖いな。