「……その言葉、信じれるんか?」

少しだけ声が柔らかくなった。

「信じて。絶対死なん」

何の約束もしないけど、今はまだ…死んだりなんかしない……。



「…ならええ。帰るわ」


踵を返した。
ジャリジャリと、足音が聞こえだす。


波音が大きく響く。



ーーー闇が、迫り始めた……。