空と海のように馴染めないものが2人の間にはある。
それは、どんなに気持ちが高まっても、一つになるようなものではなかった……。
「嫌いで別れるんやないから辛かった…。夕夏のことも、忘れんとって欲しかった……。『絶対に忘れたりしない!』……あの人は…そう言ったのに…………」
急に連絡をしてこなくなった父を、母は初めて恨んだ…と語った。
仕事へ出かける自分を見つめる私の目が、何より一番恐ろしかった…と話した。
「夕夏に申し訳のうて……心の中で何度謝ったか知らん。でも……ばあちゃんから、あの人が夕夏の手術に立ち会うてくれた聞いて……忘れてなかったんやな…と、感謝した。ずっと思ってくれとったんやな…と分かって……嬉しかった………」
母は今でも、父のことを愛しているのかもしれない。
海を愛しているのと同じように、自分の心に父を棲まわせている。
だけど、その一途さを貫けたのも、きっと私がいたからだ…。
……糧になる者がいなかった父とは違う。
新しい家庭を持ちたくなった父に対して、それをいけないとは、誰にも言えないーーーー。
「…お父さん、変わってなかった?」
懐かしそうに聞く母の顔が優しかった。
その顔を見ながら、不思議と涙が溢れてきて……
「変わってなかったよ。……昔のまま優しくて…私のこと、『ユッカ』…って、呼んでくれた……」
それは、どんなに気持ちが高まっても、一つになるようなものではなかった……。
「嫌いで別れるんやないから辛かった…。夕夏のことも、忘れんとって欲しかった……。『絶対に忘れたりしない!』……あの人は…そう言ったのに…………」
急に連絡をしてこなくなった父を、母は初めて恨んだ…と語った。
仕事へ出かける自分を見つめる私の目が、何より一番恐ろしかった…と話した。
「夕夏に申し訳のうて……心の中で何度謝ったか知らん。でも……ばあちゃんから、あの人が夕夏の手術に立ち会うてくれた聞いて……忘れてなかったんやな…と、感謝した。ずっと思ってくれとったんやな…と分かって……嬉しかった………」
母は今でも、父のことを愛しているのかもしれない。
海を愛しているのと同じように、自分の心に父を棲まわせている。
だけど、その一途さを貫けたのも、きっと私がいたからだ…。
……糧になる者がいなかった父とは違う。
新しい家庭を持ちたくなった父に対して、それをいけないとは、誰にも言えないーーーー。
「…お父さん、変わってなかった?」
懐かしそうに聞く母の顔が優しかった。
その顔を見ながら、不思議と涙が溢れてきて……
「変わってなかったよ。……昔のまま優しくて…私のこと、『ユッカ』…って、呼んでくれた……」

