…だから、キミを追いかけて

「何もないよ…。波留が気にし過ぎなだけ…」

…心配されるような人間じゃない……。

私は…命が消えて無くなることを望むような奴だからーーー


「ほっといて大丈夫やから…。澄良にもまた電話するし…」

これ以上話しているとボロが出る。
さっさと切ってしまわないとーーー

「…キヨと言えば、伝言頼まれとった!」

電話番号を聞いたら、ついでに…と言われたらしい。

「『…誕生日おめでとう!またお祝いするからね!』……って!」

はっとする言葉に息を呑んだ。
生まれてきた自分と同じ命を、私は流れて欲しい…と願った。

……それなのに、自分は生きている。

おかしい。

…笑って生きているなんて、おかしい…!




「……波留…」

耳を澄ます人に声をかける。


「『……ありがとう』…清良にそう伝えて…」


ーー力なく電話を切った。

…生き直すなんて、できる筈がない。

…そんな価値のある人間じゃない……私は………