ラリー

次の日から私はテルに毎日話しかけた。
テルはいつも同じようにほほえんで私と喋った。そして、とうとう「なんで、そこまで勝ちにこだわるの?」と聞いてみた。そして、テルは「お母さんとの約束なんだ。」そう言うといつものように本の世界にらもどった。
マザコン野郎か、なんて思ってた。
そして、そろそろお金が欲しいなーなんて思った私はようやく一歩を踏み出した。「私と付き合お!」と、テルに言うとテルは面白いくらいに顔を赤らめた。
そしてテルは私に小さくうなずいた。