ラリー

「バカ...」そうは言ったけど心の中では分かり合えた気がしてなんか妙にスッキリした気分だった。そうして、私は毎日テルのいる病院にかよいつづけた。雨の日も、曇りの日も、雪の日も。ばかみたいに言ったのを覚えている。
そんなある日私はテルを、天気がよかったので車椅子に乗せて外を散歩していた時だった。
「僕は、本当に江田さんに会えて良かったな。ほんとに、ほんとに。ありがとう。あれ、雨かな。ほっぺたに雫がおちたよww」彼は言った。「何よ。急に。雨降ってきたから中にはいろっか。」震えた声で、彼を病室に連れて帰った。
その時のテルはまるで何かを悟ったような顔をしていた。