ラリー

「僕は、もう目が見えないんだ。僕のお母さんは体が弱くて僕が中学3年の夏に死んだんだ。おかあさんに引退試合を見せたかった。だから、僕は高校でお母さんに勝つ姿をみせたかったんだ。でも、今年の夏から僕はもともと体が弱かったからか、体がだんだん言うことを聞かなくなってきたんだ。お母さんと同じ症状だった。だから、もう長くは生きられないって思った。だから、江田さんには、江田さんにだけは知られたくなかったんだ。江田さんといると、生きたいって....もっと一緒にいたいって...これからが辛くなってしょうがなかったんだ。ごめんね。ごめんね。」彼は虚ろな目から涙をこぼして、言った。