自分でもよくわからなかった。どんな言葉がいまの気持ちにあっているのかを。

「俺がいる……暁もいるし頭のいい十夜だっている。きっと大丈夫だ」

ー”大丈夫”………私の中でその言葉がリピートする。グルグルと渦を描いて、私を不安にさせる。

「だよね……理苑がいるもんね。いつだって危険な目にあっても大丈夫だったもんね」

こんな身体で産まれなければ、父様や母様にこんなに迷惑かけなくて済んだのに…兄様が犠牲にならずに済んだのに……理苑や暁にも………。