「コラ!

待ちやがれ類!」

「へへーん!


やーだねぇっと!」



昨日の叫んだ件は…なんとか……煜の協力もあり…自分の中で完結させた。


結構無理矢理だったけど……



そして、今…


「類!てめえ…捕まえたら殴ってやる!」

「怖いっ!


聡の目がマジになってるよ⁉︎」


類を捕まえて殴る為に走っている

あいつ、俺の手紙持って行きやがった…!


小毬に渡そうとして書いた手紙を

俺が貰ったラブレターと勘違いして持って行きやがった!


類に見られるのだけはマズイ。


そう思って追いかけてる。



「うわっ!」


「あっ!


悪い!大丈夫か?」


中庭を走っていると、パンを持った男子生徒と肩がぶつかる。


ぶつかった男子生徒は尻餅をついた


……やべっ…!


「怪我はないか?


悪いな…急いでいたから」

「いや、大丈夫。

きにしないで」


手を差し出すもその手を払いのけて立ち上がる


「……俺が見てなかったのも悪いしね

じゃあね




白石聡」


……?


そのまま立ち去ってしまった男子生徒。


一瞬、睨まれた気がする…

それに…俺の名前呼んだときの声が冷ややかだった


「どうした?


なに?あいつとぶつかったの?」

「あ、ああ……


そういえば、なんで俺の名前知ってんだ?」

「…いや、お前生徒会じゃん」

「ああ……そうか…そういうことか……



で、




るーいー?」

「ひぃ‼︎」



……人の笑顔を見て怯えんなよ