気づいたら放課後だった。
あれ?
俺…いつの間に寝てたんだ?
「あら?
起きたの?良かった…うん、顔色が良くなったわね」
「すみません。先生。
真逆、一日中寝てしまうなんて…」
「そうね
真逆一日中寝ちゃうなんて思わなかったわ
ああ、そう、生徒会長の木佐君がお昼に来て『死ぬなー‼︎』って叫んでたわよ
煩すぎて、口に脱脂綿含ませるところだったわ」
その時のことを思い出したようで笑いながら言う先生。
……怖え…
「あ、そうそう。
もう帰りなさい。今日は早く寝るのよ?」
「はい。すみません。
ご迷惑をおかけしました」
「それは彼女にも言うのね
全く、リアルを充実しているようで羨ましいわ」
「彼女?」
…確かにベットの端になにかいるような……
そう思って横を見ると…
「は⁉︎こ、小毬⁉︎」
「ん…あ…
良かったですわ、聡さん」
ベットに伏せていた小毬が顔を上げる。
そして、俺を見ると嬉しそうに微笑んだ。
微笑みは本気で心配していたかのようで、
その心配は死んだらどうしようと、本気で畏怖していたかのようで……
…………考え過ぎか…