「と、いうお巫山戯は此処までにしようか」

「……お巫山戯?」

急に真面目な声色になった遊樹先輩。

「………………」

「…………………………」

「………………てへ☆」

真顔で見つめ合うこと数秒。

遊樹先輩が折れて舌を出す。

……これは完全に…………

「巫山戯ないでください」

「真顔で言わないで⁉︎

心が…心が抉られる……!」

いっそ抉られた方がこの人にはいいんじゃないかって思う。

なんて思ってると

「ふぅ。

さてさて!本題に入ろうか!」

バッと両腕を挙げる。

挙げた瞬間、直ぐ近くにあった本棚に手をぶつけた。

あ……

「痛っ!」

「あー…どんまいです」

「お前絶対笑ってんだろ!」