「あら?

肩に当たってしまいましたの?

それは申し訳ありませんですわ。

しかし、その大きな図体が歩行の邪魔をしているとしか思えませんの」

「んだとてめえ!」

……人が折角再開の感傷に浸っていたのに…

邪魔をしないで下さいまし。

たかが、不良風情が。

「いひひひひひ

無駄ですわよ?無駄ですわよ?

だって、だって、だって、

日の光を浴びて暮らしていた呑気な者にわたくしの…

わたくしの呪いを、わたくしの怨念を…

わたくしの……復讐を止められるはずがありませんでしょう‼︎」

…………

「その醜く、小さな脳で考えてくださいまし。

手は棒に繋がれ、ぶら下げられ、殴られ、蹴られ、罵倒され、時に切りつけられる。

そんな日常を想像出来まして?

出来ませんわよねえ!

だったら……わたくしの邪魔をするな!」


き…ひひひひひ

あっ…ははははは!

あははははははははははは!