*SHIMIZUside*

いっ…ひひひひひ

ああ、嗚呼、あゝ!

会えましたわ!会えましたわ!

やっと…やっと…!

何年も恋い焦がれた聡さんに…!

ああ、やはり期待は裏切りませんわね!

流石は聡さん!

あの時の傷なんてやはり聡さんに会えない辛さと比べればなんともない!

会いたかった!逢えてよかった!

ああ、嗚呼……!

わたくしの気分は最高潮に達している。

だって、そうでしょう?

ずっと会いたかった彼に逢えずに拷問…だなんて。

会えただけでも嬉しいのに…!嬉しいのに!

一緒に校内を歩いて、最後までお話しして…

これは夢なのでしょうか?

ゆめ?ユメ?夢?

ああ!それでも構わない!

「おい!てめえ!

俺にぶつかっておいてなにもなしか⁉︎

ああ⁉︎」

ああ、ああ!

聡さん、聡さん…!

先ほどまで一緒に居たのに…

もう恋しい。

愛おしい。

「てめえ!なんとか言いやがれ!」

肩を掴まれる。

……誰ですの。

「俺の肩にぶつかったって言ってんだろうが!

どうしてくれるんだ?ああ⁉︎」

……なんだ、そんなことですの?