*TAKASHIside*


「よお、咲紀……」


今日は大学の講義も早めに終わったから、咲紀の墓に来た。

咲紀の墓っていっても由莉ちゃんも一緒に入ってるけどさ…


まあ、遊樹は今度来るだろ



そう思いながら、俺は持ってきた花を置く


「なあ、咲紀…


小毬ちゃんがとうとう長年の想いを叶えた…って…まあ、知ってるか…」


反応はない。

当たり前だけど、その当たり前が少し…いや、かなり寂しい。


でも、そのまま俺は話をやめない。

「俺さ、教師になろうと頑張ってるんだ…


俺が教師って可笑しいか?

まあ、いいけどさ……






なあ、咲紀。



俺はお前を幸せに出来たか?


ずっと一緒に居て幸せに出来たかどうか最近心配になるんだ…」


なんて…

聞いても答えがかえらないから…意味ないか……