自分の名前を覚えてもらっていたことに、少しうれしくなる。
「屋上で食べない? 今日はいい天気だし」
船橋さんがそう提案した。
「いいね!」
「うん、そうしよう」
俺達は屋上へつながる階段を上って、屋上へと向かった。
「ところでさ、なんで急に俺達を誘ったんだ?」
俊也が船橋さんにそうたずねる。
「だって……いつも弁当食べる時すみれと二人っきりじゃない? すみれも澤本くんと知り合ったって言うしさ」
高野さんは、船橋さんの隣でちょこちょこと歩いている。
小さな身長とその歩き方が、なんだかリスみたいで可愛らしい。
屋上には、俺達以外誰もいなかった。
「さーっ、食べよう!」

