今汗を拭きながら、私の前にいる坂田君に、私は微笑む。
「久しぶり~、偶然だねー」
約、3年ぶりの再会だった。
営業で日に焼けた彼は、懐かしい笑顔であはははと大きく笑い、目を細めて私を見た。
「兼田に気付いて、驚いてつい声かけてしまった。悪かったな、大声で」
いやいや、と手を振る。彼は私の大荷物を見て、首を傾げた。
「旅行からの帰り?っつーか、時間あるならお茶しないか?俺喉カラカラなんだ」
私は頷く。そしてちょうど行きかけていたカフェを指差した。
「あそこ、入ろう。コーヒーがすごく美味しいし、何と言っても店長がイケメン」
その返事にまた笑った。
「変わってないな~、兼田」
二人で涼しい店内に入る。今日は金髪のお団子の女の子の店員さんで、とてもよく動く働き者だ。
彼女にいらっしゃいませ、と明るい笑顔を貰って席に着いた。ついでに美形の岡崎店長の笑顔もチェックして、幸せな溜め息をつく。
「はあ、この涼しさ極楽」
「ああ、天国だな、マジで」
アイスコーヒーを揃って注文して、さて、と顔をあげたらバッチリ目があった。
彼がじっと見ているから、私は苦笑して言う。
「穴が開くっつーの。何よ、やっぱり変わった、私?」


