「そのままを……
レンに話すしかないんじゃない。
レンなら聞いてくれるって、
立野はわかってると思う。
無責任……かな。」
「そんなことない、そうだよね、
追いかける。ありがとう、ユウキ。」
そんな、泣きそうな笑顔で、
名前……呼ばないで、呼んで、行か
ないで、行かないで。
この思いを、立野なら、
聞いてくれるって、わかってる。
その後は?ただの理想だ。
保証される関係なんかない。
こわいだけだ。でも、好きだ。
壊したくない。レンも、立野も。
自然とカバンを掴み、
教室を出ていく人。
左胸が、待って、待って、立野、って。
「立野!」
振り向く小さな背中。
