「夏休み入ったら、
毎日会わなくなるし、
余計離れるんじゃないかって、
こわくて。それで、」
「レン、何も言ってなかったよ。
でも、立野は、それでも……
それでもレンを、好きだよね?」
顔を歪めて首を縦に振る。
青春は、これだから、
ああ、こんなときの正解は。
世間一般では、青春ね、いいなぁ、
なんて言われるんだろうな、
こんな状況。
羨ましいわ、振り返った時に
いい思い出になるでしょうね、
なんて言って。
逃げるな、言わなきゃいけないことも
浮かんでるくせに。
一般論に逃避するな、
立野が泣きそうなのに。
必死に自分に言い聞かせる。
