「立野?なんか、あった?レン、」
はぁっ、と深く息を吐き出すと、
立野は近くの椅子に座った。扉付近の。
「レンに好かれてないんだ。」
えっ。声に出したつもりだった。
「最近、そんな気しかしなくて……。
なんて言うか、学校っていう
雰囲気があるから、レンと成り立ってる
部分があるって言うか。
仲は良いけど、お互い、
なんかこわいだけで。離れるのが。
わかってても、口にしないような。
そんなんで付き合ってるって?
言えるわけないなぁって、
思ってて、最近」
溜め込んでたのか、そんな不安を。
泣きそうだ。
初めて見る、立野だ。
