頷いて手を振る。夏休みかぁ。
来年は受験だから、
今年は高校生活最後の夏休みだ
と言っても過言ではない。
プリント整理して帰ろう。
溜めまくってしまった分、家
で処理するとゴミが嵩むと思ったのだ。
そのとき、足音が聞こえた。
レンが忘れ物でもしたのだろう。
「あ、ユウキ、」
レン、じゃなかった。
「どうしたの、」
立野がキョロキョロしながら
教室に入ってくる。
「レン、は、」
探し回っていたのだろうか。
あの時と同じように、息が弾んでいる。
「今さっき出てったけど。大丈夫?」
顔にはうっすら汗が浮いて、
表情が曇っている。
