花火は綺麗だ、だけど、 胸がざわついて、苦しくなった。 すぐ隣に立野がいる。 学校の教室、隣の席よりも近くに。 立野。今、なに考えてるんだろうな。 ーー期末考査は花火大会のあと、 すぐにやってきた。 勉強は出来ないわけではない。 立野は苦手な数学をレンに聞きに行く。 先生がいない自習時間。 席移動はもはや、当たり前だ。 お似合いだな、とふと思う。 いつも近くにいる二人だが、 同じ教室の少し離れたところにいると、 全体が際立つ。 青春を切り取ったような羨ましさが、 そこにあった。