「今日は巻き髪なんだっ」

「はい!たまにはどうかなって思って」

あたしは指で毛先をクルクルとする。


「かわいいよ」

「ありがとうございますっ…」

ストレートすぎる褒め言葉に、あたしは思わずはにかんだ。



あたしは、自転車を押すケイスケ先輩の隣を歩く。


側から見たら、あたしたちはカップルに見えるのかもしれない。

けど、ケイスケ先輩との関係は……以前進展なし。