Music Life .

『あっあの!』

相手は驚いたような顔をして 教室を出ようとした。

私は夢中で聞いた。

『名前はなんて言うの!』

『とっても素敵な演奏だった!楽しそうで幸せそうで聞いていて自分も弾きたくなるような…』


ガラガラガラ…


相手は教室を出て行ってしまった。

『あ、待って!』

『名前!』

相手は小さな声で

『優斗』と答えた。


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私はこの前の人の演奏が頭から離れず、

ずっとあの人を探している。

なかなかすれ違うこともなく、
名前を聞くこともない。


『優斗っ』

廊下であの人の名前を呼ぶ声がした。

私はすぐに廊下へ出た。

そこにはあの人と女の子がたっていた。

『優斗っ。今日また聴きたいんだけど…』

聴きたい?私にはなんのことかわからなかった。

『だめ?』

するとあの人はまた小さな声で

『いいよ』と答えていた。


私はなにがなんだかよくわからなかったが
どこか胸がざわつくような感じがした_