「先輩、すみません。俺たち結愛先輩のこと試してたんです。



あの歌詞は適当にクラスメートに歌詞を書いてもらったものなので



俺たちは一切手を付けてないものなんです」



眉を下げて申し訳なそうに航平くんが謝ってきた。



…あの歌詞、ブルーウィンズのみんなが書いた歌詞じゃなかったの?



あたし……泣いてまで必死に考えて……



もうここには来ないと覚悟までしたって言うのに……



この4人、いったいあたしのことどこまでバカにすれば気が済むの……。



「もう……ブルーウィンズのお手伝いなんかしないもん



ブルーウィンズのみんな……嫌い」



あたしの目からポタポタと涙が教室の床に落ちていく。



こんな年下の前で泣くなんて恥ずかしすぎるけど、今はそんなこと言ってらんない。



「結愛先輩、お願いですからそんなこと言わないで下さい。



今のブルーウィンズがもっと上手くなるためには結愛先輩の力が必要なんです。



それに……」



航平くんはあたしの耳元に来て小さい声でこう言った。