「っていうか他には考えられないんですか?俺たちよりも1年長く生きてるのにさ」
くー!悔しい!
どうしていつも祐くんはこうなの?
実は湊くんより性格悪いんじゃないの?って言ってやりたい。
でもそう言ったら話が変に逸れちゃうから言わない。
それにあたしの方が1年年上だから、その分大人だもん!
でも、他に考えられないわけ……って言われても全然思い浮かばない。
だってこの人たちがあたしのことを連れてきたなんて考えられない。
もともとあたしは図書室にいたんだもん、そのことをこの3人が知るはずないし。
そしてあたしが出した答えは……
「全然……分かりません」
だった。もうバカにでも何でも言えばいいじゃん!
本当に爆睡していたんですねと広夢くんが呆れたようにそう言うとライブの後の話を全部話してくれた。

