「あぁ」
と返ってきた言葉は真顔でそれだけ。
ってことは本当なんだ。
あたしって普段も独り言漏らしてるかな?そんなの恥ずかしすぎる。
顔を上げて樹の顔を見てみると、彼は首をかしげて「どうしたんだよ?」と言ってくる。
無意識に言わないように気を付けないと。
「あのね……」
あたしはやっぱり一応言っておくべきだと思って言いかけてみた。
「何だよ?早く言えよ」
樹はらしくねぇなと言いながらあたしが話し出すのを外を見ながら待ってくれる。
『…うん』とあたしはコクンと頷いて意を決して話し出した。
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