「他のメンバーが作った曲に比べたら未熟すぎますが、 それでも、あたしはみんなに近付けるように何度も何度も歌詞を作り続けました。 一生懸命歌うので、聞いてください。 ……きみに捧ぐ恋のうた」 湊くん、どこかで必ず聴いててね。 あたし、湊くんに告白するつもりで精一杯歌うから。 いつものように祐くんのドラムのスティックの合図で曲が始まった。 今回はいつもよりもゆっくりのリズムで……。