「いや……あの先輩やっぱりそうだったんですか?
結愛先輩見ながら、俺の方も交互に見ながら話してたので、
何か言った方がいいのかなと思って……」
と苦笑いする広夢くん。
「美紀らしいな。美紀は本当にブルーウィンズが好きなんだよ!」
本当に美紀はちゃっかりしてる。
でももめることなく美紀に伝えることができてよかった。
美紀が教えてくれたあたしの新しい世界。
みんなと出会って、消したい過去も乗り越えることができて
辛いこともあるけど、楽しいし、心からこれからもみんなでいたいと思えるよ。
そして、私たちも片付けを済ませて、音楽室を後にした。

