ほら、やっぱり。
だって美紀は広夢くんの大ファンだもんね!
「……き、気をつけます」
もうすでに色々と広夢くんだけじゃなくて、みんなに迷惑掛けまくりだけど。
そのことは美紀は知らないから黙っておこう。
「じゃあ、私は用事済んだし帰るね!
あっ!クリスマスイベント楽しみにしてます!!
ここにはいないみたいだけど湊くんにもよろしく伝えてね~」
美紀はそう言って頭をペコっと下げると、勢いよく階段を降りて行った。
「広夢くんっ!美紀が広夢くんのファンだって知っててくれて言ってくれたの?」
あたしは美紀が行くと、すぐにバッと振り向いて広夢くんに聞く。

