ん?と頭には疑問でいっぱいだったけど、あたしは一度息を吸って祐くんたちの方に向かって
「あーーっ」
と声を出してみた。
するとすかさず広夢くんが
「だめですだめです!
喉から声を出し続けたら、喉痛めて声が出にくくなりますから
お腹から声を出してください!
もう一回やってみましょう」
それからはもう広夢くんに『だめです!』と何度も言われながらお腹から声が出るまで発声練習。
しびれを切らした広夢くんが『お腹から声をだしてこんな感じです!』と言って発声した声は想像よりも大きくてちょっとびっくりしてしまった。

