「冗談なんかじゃないよ。 だって、やっぱりラブソングを歌わないボーカルは普通いないでしょ? 確かに、ロックとかそれだけに絞って活動してるバンドとかには存在するかもしれないけど こうやってラブソングを作ってるバンドには存在しないと思う。 だからさ…… 乗っ取る人がもういないんだったら」 こんなこと本気以外……絶対言ったりしない。 3人はこの言葉をどう受け止めるだろうか。 あたしは三人があたしを見つめてくる中、大きく息を吐いてこう言った。