「押し付けるつもりはない。 最初はあの約束をみんなんでしたけど そのうちラブソングも湊に任せようと思ってた」 「んなの、お前の思惑なんて俺が知るわけねぇだろ。 俺はそういうつもりでメンバーになったつもりはねぇよ!」 だんだん声を荒げてきた湊。 そばにいる航平と祐は俺たち二人を見守ったまま。 「だって!ラブソングを歌わないボーカルがどこにいるんだよ! きっとどこのバンド探したって俺たちのバンドだけだろ! こんなラブソングになったら他の奴に放り投げるボーカルなんて!」