「ブルーウィンズの由来知りたい人、手あげてー!」
「「はーい!」」
と航平くんの声でみんなが手を上げて返事をする。
あたしが、あいさつをしたばっかりなのに、あたしのこと興味ないのはいいけど、ちょっと淋しい。
やっぱりみんなが興味あるのはあの4人だと実感させられた。
あたしはさーっとキーボードの方に歩いて行って、メンバーや生徒たちを見ていた。
「ありがとうございます!時期を待って今まで言ったことなかったんですけど、
ブルーウィンズって直訳すると、青い風ですよね。
簡単に言えば青春をイメージしたものだったりします。
青春というのは、実際目には見えませんがそれでもその青春をいろんな曲で形にしていこうと4人で決めて
バンドを組んでさっきまで頑張ってきました」
航平くんは話を続けた。

