ラブソングに対しては断固拒否状態の湊くん。



この状態からラブソングをあたしが歌うことを勧めたって



余計に機嫌を悪くさせることにしか繋がらないと悟ったあたしは



「そうだったんだ。いきなり色々聞いちゃってごめんね。



サビまでのパートが全然思い付かないんだけど、こんな感じで弾いて欲しいとかある?」



と聞いて話を元に戻したんだ。



心の中ではやっぱり“いつかはラブソングも湊くんに歌ってほしい”というこの気持ちが消えてくれなくて、



どうしたら湊くんが歌ってくれるだろうと考えながら……。



あの3人もしつこくは決して言ったりはしないけれど、内心はきっと歌ってほしいって気持ちはあると思うんだよね。



それは手伝いとしてみんなを見てた時から感じてたこと。