さすがにそれにはみんな吹き込んでゲラゲラ笑い出す。
「湊の一番嫌いなものだもんな!」
「確かに今のはシーズンソングよりラブソングに聞こえた」
「あー笑いが止まらない!こんなWindは初めてだ!」
3人の言葉に対して戻ってきた湊くんはみんなが大笑いしているのを見て呆れた表情を浮かべている。
「もう!そんなに笑わなくたっていいじゃん!
それにあたし、ラブソングだと思って弾いてないもん!
……ちょっと弾きながら自分の世界に入っちゃったけど」
最後の言葉になるたびにどんどん恥ずかしくて声が小さくなる。
「足りなかったらまた言えよ。いくらでもあるから」
と言って湊くんに渡されたものは、5線が何段にもなっている紙でざっと10枚くらいはある。

