音楽室の床に座って、ギターを自分の膝の上に置いて



細い綺麗な指でピックを持ちながら愛しそうに弾いて



彼はあたしが見ていることなんて知らずに優しい声で歌っている。



あの人……あんな表情もできるんだ。



「……かっこいい」



自分より1コ下だなんて全然思えない。



同い年、……ううん1コ上でも全然行けるような気がする。



でも彼はずるい……。



ギターを上手に弾いたり、みんなの心を打ち抜くを捧げるだけでなく



容姿だってとっても良いだもん。