ブルーウィンズ~ラブソング嫌いなボーカリスト~




「この2週間、一度も顔出さずにさぼったペナルティーで



結愛はブルーウィンズのお手伝いからキーボードとして



ブルーウィンズに加入すること、いいな?」



フッと一瞬笑った湊くんと周りの3人は笑顔でこの状況を見守っていた。



「…………。」



あぁ……なんでよ。



第二音楽室で初めて会った時、みんなのこと歌はすごいと思ってたけど



1つ年上なのに先輩として見てくれないし



すぐバカにするし、からかうし



平気でグサグサ言いたいことを言ってくるし



だから音楽は凄くても、心の中ではみんなに対して苦手意識を持っていたのに



ペナルティーだとしても、あたしをこんなに必要としてくれることがとっても嬉しいよ。