ブルーウィンズ~ラブソング嫌いなボーカリスト~




怒られると思ったら、いつものようにみんな話してくれて……でも湊くんは不機嫌だけど。



あたしは何を言ったらいいか分からなくて、話聞いてることしかできないし。



「湊、もういいじゃん。それで」



「ペナルティーなんて一つしかないでしょ?」



「ペナルティーって罰だよ。もう少し言い方ってものが……



しかも相手は先輩なのに」



黙り込んだ湊くんに四方八方に言葉が飛び交う。



そして、少し考えた湊くんは3人に問いかけた。



「……分かったよ。



お前らもそれでいいんだな?」



「「「もちろん!」」」



すると3人はあたしと向かい合うように湊くんの横に1列に立ったんだ。