他の3人もにこっと笑いながら、あたしの返事を待ってくれている。 みんなと一緒にバンドをやりたい気持ちはいっぱいいっぱいある。 初めてこんな好きになったものを今度はあたしも一緒にできるんだから。 だけど…… もうあの日、あたしは決めたんだ。 何があってももうあの日のようにピアノは二度と弾かないと。 「ごめんなさい……。 あたしにはやっぱりできない。 ピアノを……弾けない」 それが決断した答えだった。