みんな一言ずつ言ってくれるのにそんな中、未だに何も言ってくれない湊くん。 「……湊くん?」 おそるおそるあたしは彼の名前を呼んだ。 3人も一緒に湊くんを見ている。 湊くん以外のみんなが認めてくれても、 彼が認めてくれないとあたしは今までどおりお手伝いの身だ。 「いくら最近ピアノを弾いていないからってリズムはバラバラだし 鍵盤を押す瞬間までどの音にしようか迷って音を外して あんたのピアノはデタラメだ」