「ねぇ、花音。本当に好きな子、菊地くんじゃない?」
そう、聞かれるのはもう何回目やら。
「違うよ。何回も、そう言ってるじゃん。」
あっ。ヤバイ。つい、ひどく言ってしまった。そんな、つもりじゃあなかったのに…。
「あっ。そうそう。3組と5組に1人ずつ好きな子いるよ。」
悪い空気を壊すように、異様に明るい声を、出してみた。
「「「はぁ!?(´・Д・)」」」
思わぬ高反応。
「あれ?言ってなかったけえ?」
チョット、トボけてみる。
「言ってない。言ってない。」
「もう。早く言ってよ!」
案の定、怒られちゃいました|( ̄3 ̄)|