ちなみに運転手は私専属の岡田悠馬。
なかなかイケメンね。
小さい頃から話し相手だったから結構信頼してるのよ。
私が仮面を外すのは悠馬の前だけ。
「ね、ねぇ瞳ちゃん。これはどういうこと?」
「あーいきなりこんなことになっちゃってごめんね?」
「う、ううん。大丈夫」
「これから私がいうこと、信じてくれる?」
「……も、もちろんだよ………」
「実は私はね、神崎グループの一人娘なの」
私が今まで出会った人はこのことを聞くと信じないか、態度を変えて媚びてきた。
だからあんまり自分から言わないのよ。
さーて、高橋花はどうでるか。
「…………え?それが?」
「…え?…………」
「え、だって、んーなんか上手く言えないけど、超お嬢様でも、瞳ちゃんは瞳ちゃん。でしょ!」
ふーん。
嬉しいこと言ってくれるじゃない。
「うん……ありがとう!そんなこと初めて言われた!」
でも………
信用したわけじゃないからね。
私はそこまで甘くはない。


