仮面をつけて、微笑んで


「……え?私と?」


「そーだよー!さっき約束したじゃん!忘れちゃった?」



本当はそんな約束してないけど。



「…あーそーだったね!」



「うん!じゃ、帰ろ♪」



高橋花の腕を引っ張って無理やり連れだした。







「はぁ。なんとかなったか。急にこんなこと言っちゃってごめんね?」


「ううん。大丈夫。それよりなんで私なんかと帰るって言い出したの?」


「え?そんなこと決まってるよ。

花ちゃんと仲良くしたいから

だよ?」




仲良くしたいとか少しも思ってないけどね。












私はたとえ誰の前であっても絶対に仮面を外さない。






神崎瞳であり続ける。





そしてにこにこしてればなんだって許される。








「そっかぁ。よろしくね!瞳ちゃん!」








ほらね?